Lucinda Sieger。昔っから"Sunset Red"が有名でシングルが高値だった。2001年にCDEPで再発されるまで聴くのも難しかった。ボサノヴァ?AOR?ジャズ?ラウンジ?モンド? どんなジャンルにカテゴライズされるのかはわからないけど、自分はこれらのジャンルの音は苦手なんすよ。しかし、この"Sunset Red"だけはなぜだか心地よく聴くことができる魔法の曲なのですよ。今でもこのジャンルの音は積極的には聴きにはいかないけど、Lucinda Siegerの"Sunset Red"だけは別なのです。あとSuntime Gloriousもね。
もう完全にロックとかギターポップとは別ジャンルな音。しかしながらどういうわけか昔から日本ではネオアコの範疇で語られてきたという不思議。思うに先人たちの中にボサノヴァ系統の音が好きでネオアコとかギターポップとかと一緒に好きな音として紹介したからではなかろうかと勝手に推測してみた。ただそれだとアストラッド・ジルベルトとかセルジオ・メンデスとかの名前をネオアコのレコード店のリストでは見かけたことがないので当てはまらないんだよね。時々「イパネマの娘」のカバーのレコードをリストの中で見たことがあるけど。そもそもボサノヴァの成り立ちから考えるとUKインディーズとかと相容れるわけがないので。
て考えると、先人がこのLucinda Siegerをネオアコのジャンルに入れたことはとても奇跡的なことなんじゃないかと思うわけですよ。実際ボサノヴァ嫌いな自分でもすんなりと聴けるし気に入っているので。ジャンルにとらわれず良メロを引き入れてくれた先人の耳に感謝。まあ、ここまでの推測は全部違ってるかも知れないけど重要なのは"Sunset Red"という曲に出会えたことだから。
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