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2020年8月20日木曜日

Shelley's Children


Shelley's Childrenは日本でもネオアコ/ギターポップファンには知られた存在で、自主レーベルのPeasant's Revoltから90年にミニLP扱いの"The Mask Of Anarchy"、91年に12インチ"Everytown"をリリースしたバンドである(細かく言えば、あとコンピLP参加やカセットコンピ参加なんかもしている。) 基本メンツは上の写真のように女3男2の編成。なお、バンド解散後は若干のメンバーの入れ替えの後、Cuckoolandとしていくつかのアルバムをリリースしている。そちらはいずれ機会があれば紹介してみたい。

彼らの音はネオアコというよりかはパンクとかガレージとか、そういうジャンルの音の方が近く、唸る轟音ギターが特徴の一つでもあるのでいわゆるネオアコリスナーの耳にはそぐわない気もする。

 

が!ここからが重要なのだが、まずボーカルは女性、しかもキーキー唸ったり叫んでシャウトといったわけでもなくむしろ丁寧に歌うようなスタイル。当然耳に心地よい。で、誰が曲作ってるのか知らないがメロディセンスがすげえいい。つまりギターはうるさいが、グッドメロディを女声ボーカルで聴く、という形となる。それに加えてどういうわけだか彼らは60'sや70'sのオールディーズと呼ばれる過去の曲が大好きらしく、色々なオールディーズをカバーしている。わりと忠実に。Shelley's Children風に。ということで一風変わったバンドが出来上がったわけである。

上記のリリース群は昔はそこそこ高かった記憶があるが、2005年にDamaged Goodsが未発表曲もまとめて完全盤なCDを出したので今ではお手軽に彼らの音を楽しめる。ここでは"Be My Baby"や"I'm A Believer"なんかの誰でも知ってるような有名曲のカバーも聴ける。Damaged Goodsから再発という時点でネオアコ/ギターポップの範疇にはいない存在という事がわかるであろう。

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