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2016年1月11日月曜日

St.Vitus Dance


パーパパーパーフィッシュオンアフライデイ~♪

St.Vitus Dance。一応昔から知られていたけど正直あんまり注目はしてなかった。でも当時一応LPは持ってた。"Love Me Love My Dogma"ってやつ。確かなんかのネオアコ系の本で紹介されてたんだよね、本のタイトル忘れたけど。イメージとしてはなかなかいい曲があるね、っていう程度。でもこないだそのアルバムがボーナストラック付きでCD再発されてたことに気がついて改めて注目してみたってわけ。

そもそも彼らはアイルランドのバンドなんですよね、勝手にリヴァプールのバンドだと思ってたけど。でですね、よくよく調べてみたらやっぱりアイルランドの人たちのバンドだったわけなんだけどバンドドリームを夢見たのか、リヴァプールに移住してきてそこで泣く子も黙るProbe Busと契約、そして87年にLPをリリースしたわけなんですねえ。でもその後バンドは解散、ベルファストに帰る人もいればリヴァプールに残るメンバーもいたりと…ドラマですね。その後シンガーはイアン・マカロック不在時のエコバニのシンガーとして参加してましたね。評価はさんざんでしたが。笑

そして2005年にLPがCD化されたのをキッカケに2ndアルバムを制作、これは一応Myspace全盛時代だったんで知ってましたが、その後2012年に3rdアルバムを発表、つまり1980年代の初頭から30年以上ずっと現役な人たちなんです。

ま、2ndや3rdは聴いてないんでココでは1stについてあれこれと述べてみたいと思います。まず、バンド名ですがこれはたぶんバウハウスの曲名から採ったんじゃないかと思ってます。バウハウス…そうシスターズ・オブ・マーシーやピーター・マーフィーの皆さんがいたバンドですよ。つまりゴス。だってSt Vitus Danceの音聴いててもそんな感じするもん。ただ、曲作りの才能はピカイチだったらしく、このアルバムには聴きごたえのある曲がイッパイあります。どれもこれもどこか退廃的かつダークかつ美しいんですがギリギリでギターポップとして聴ける明るさとポップさを兼ね備えているという珍しいタイプのバンドです。とにかく自分たちの世界観をハッキリ持っていたらしく、スローだろうがアップテンポだろうがこの世界観がバシッと軸として存在しているんでどの曲も濃いです。とっても濃いです。この自我の強さはそこらへんのインディーギターバンドでは見られない類いで、そのおどろおどろしいジャケのイラスト(写真かあれ?)と相まってギターポップ界では唯我独尊の地位にいるかと思います(うそ)。

うまく言えないんだけどその美意識ゆえにギターポップとしてのジャンルにはそぐわないけれども、曲の良さゆえにジャンルの端っこに存在を許されている、とでもいうのでしょうか?そんなイメージのバンドです(100%僕の勝手な解釈です)。





あと特徴としては鼻歌のパートを曲に入れ込んでるってこと。要するにバババ~♪とかダダダ~♪とかパパパ~♪ってパートがある曲がやたらと多いこと。あと耽美的な雰囲気を盛り上げるキーボードが全編に渡ってフィーチャーされています。2ndも3rdもリヴァプールサウンドといえばココProbe Busって感じなくらいの代表的なレーベルから出てるんでよっぽど愛されてるんでしょうね。

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