The Company She Keeps。思い入れがふかーいバンド。87年に"What A Girl Wants"、88年に"The Men Responsible"という2枚のシングルのみで消えたバンド。The Academic Hamiltonsというバンドが母体で80年頭~80年代中盤まで活動してたらしく、なんと驚いたことにyoutubeに当時の曲がアップされてたりします。そのバンドから発展したのがこのThe Company She Keeps。とにかくこの"What A GIrl Wants"、この曲がすごくてですね、イントロのドンドコドンドコからの超ハイテンションなギターポップ(?)になっています。初めて聴いた時はたまげた。今でこそこのシングルはあちこちに転がっていますが昔はなかなかなくてね、レコード屋の放出の目玉アイテムだった時代もありました。おそらく当時もある程度の注目を集めてたんでしょう、シングルはUKのCold Harbour、ドイツのBellaphonの二つから発売されていました。僕が当時手に入れたのはBellaphonのシングルだったんで、ずっと彼らはドイツのバンドだと思ってました(今から思えば短略的ですが…)。このシングルの他の収録曲もそれなりにレベルは高いなあと感じていましたが、いかんせんこのタイトル曲が強烈過ぎてどんな曲だったかあんまり印象に残っていません。確かネオアコ本にも掲載されてた気がします。とにかく最大瞬間風速が強い曲で、このレコードを買ってから軽く10年以上は経つんですが未だに聴いてるんで正に思い出の曲です。ずーっと後になってこの曲のPVがyoutube上にアップされたんですが、僕は知らなかったんですがRil Mayallという有名(?)なコメディアンをフィーチャーしたコミカルなタッチのPVになっててこれまた非常に楽しめました。ええもちろん今でも結構繰り返し観ます。女性メンバーもいたのでほのかに女声コーラスも入ったこの"What A Girl Wants"、ぜひ聴いてみて頂きたいものです。
さて、翌年リリースされた"The Men Responsible"、こちらもタイプは違うものの爆発力のあるパンチの効いた曲です。この曲はわりとキーボードが強めに出ている曲ですね。そしてまた前作同様にCold HarbourとBellaphonからリリースされてるんですがジャケが違うんですねえ。ま、収録曲は同じなんですが。ここ日本では12”にのみ収録されてる"City Of Quebec"という曲が局地的に話題になりましたが、個人的にはそんなにいいとは思いませんでした。まあタイトル曲が一番じゃないのかなあと。
The Company She Keepsとしてはここで解散したわけですが、その後も各メンバーの活動は続いていきます。知ってる限りではシンガーはどうもこの後に何らかの音楽のユニットをやってたみたいですが早々に切り上げて今はコンサルみたいな実業家になっています。ドラムの人は今も現役ミュージシャン。キーボードの人はソウル系の音に進み色んなバンドやプロデュースなんかをしています。この人が一番活動的かもですね。
2枚のシングルの後に"Amanda"という曲が3rdシングルとして予定されてたんですが、理由は聞いたけど忘れちゃったんですがとにかくポシャってしまって未発表扱い。なんでもPVもあったそうんだんですけどね…残念。と、この曲のことが一部でひそかに話題になってた頃に、少なくてもドイツの複数個所より未発表のアルバムの音源が流出されました。これはこれで当時は衝撃的だったなあ。僕がこの音源をもらった時にはくれた人は「メンバーはお金に困っているからこのアルバムをリリースするんだ、だからそれまでは絶対ひみつで!」と念を押された上で頂いたんですが、後になってiTUNES上にアルバムの音源がリリースされました。このアルバムに上の"Amanda"という曲も含まれます。不思議なことにメンバーの誰に聴いてもこのiTUNES上にリリースされたアルバムのことには口をつぐんでいるし、話を聞く限りでは特にお金に困っているようにも見えないことなんですよね…。聴けるからいいんですがこの一連の流れは未だに僕の中では謎として残っています。
と、まあわりと有名なんで今さら感もありますがもしもまだThe Company She Keepsを聴いたことがないんだったらぜひ試してください!
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