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2014年8月5日火曜日

Red Harvest



Red Harvest。赤き収穫。今回は彼らにスポットライトをあてようと思ってちょっと調べてみたんですが、7インチを4枚、アルバムを2枚、コンピLPに1曲参加、コンピ7インチに1曲参加。期間は86年あたりから90年くらいまで、なんですね。おそらくコンピ参加はもっとしてると思うんで最低これだけのリリースがあると。

不思議なことに89年にアルバム"Strange"、翌年にアルバム"Saved"となぜか矢継ぎ早のアルバムリリース、そして手抜きなのか曲名はほぼ単語のみ。そのセンスも一風おもしろく"てんごく""おさかな""ゆうれい""殺人者""逃げる"などなど。さらに全員ではないんだけどメンバーのみなさんリーゼントの皮ジャン&サングラスという出で立ち。こうして書き連ねてみると愉快な連中ですね!

サウンドはそのルックス通りなやたらと男くさーいサウンドでがなるような唸るようなウォウォウォっていうボーカル。まぁギターポップといえばどこか明るいイメージがあるけれど、そういうのとは対極ですよね。なんせ見た目もアレだしMurderなんていう物騒なタイトルを曲名にもってくるくらいだから。

だけどこういうバンドに限ってメンバーに天性のポップセンスを持ったヤツがいるもんで、アルバム2枚に収められている"Be There Soon",""Set Me Free","World Won't Listen(どっかで聞いたような曲名だなぁ)"なんていう曲はバンドのポップな側面が現れててカッチョイイギターポップになっていると思うわけです。

さて、日本ではずいぶん昔から彼らのことは知られているんですが、それはひとえに86年の彼らの12"の"Feeling Young"に収められた"The Sound & The Fury"、これに尽きると思います。ギターのフレーズがとても印象深くて、ヤァッ!とかウオゥ!とか言ってるんですが麗しいコーラスが配置されてて、武骨なボーカルと合わさって独特なムードを醸し出す一品です。しかし10年くらい前の日本のレコード発掘者の皆さんてホントすごいと思います。ネットもまだろくに発達してない時代に今でも通用する音をいち早く見つけ出してた先見の明にはリスペクトしかありませぬ。

ちなみにメンバーが当時録音していたライブの曲が十数曲とデモ曲が十曲ほど存在しています。よくよく考えると話題にも上がらないし、再結成とかもしていないみたいですね。

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