
テーマは『音の広げ方』です。今は2014年なので、今から語る方法論は90年代に僕がやってたことなので現代では通用しないということと、現代ではもっと効果的な手法があるということは覚えておいてください。まずはいわゆる『レーベル買い』。当時の数少ない情報源(雑誌とかテレビ)からイイかんじのバンドがいたら、そのバンドが所属してるレーベルのレコードを見つけたらとりあえず片っ端から買ってみる。いいとか悪いとかカンケーないんすよ、とりあえず買ってみる。そして「やったね!」とか「クソだ!」と一喜一憂をします。サラレーベルとかクリエイションとかエルとか、今ではおなじみなレーベルも一昔前はそうじゃなくって新興レーベルの一つにすぎなかったのです。だからネオアコ巨匠は同じレーベルのレコードをやたらと持ってる、そんなことを思ったネオアコビギナーの方もいるのではないでしょうか?


今まで語ってきたのは何らかの手がかりを元に音を広げていこうぜという試みですが、ごくまれにこういうのとは全く別の観点から素晴らしいレコードが発見されることもあります。たとえばNomad PopとかWord Associationとかあのあたりのバンドは日本ではいったい誰がいつ、紹介したのか僕は今でもわかりません。上の、ジャケもレーベルも人脈も当てはまらないのに、気が付けばカルトな名盤になっているわけです。ジャケみても購買意欲は全然わかないしね。これはネオアコ七不思議のひとつです。
で、次が『時代買い』。われわれネオアコハンターは基本、87年をゴールデンイヤーとして86年~91年頃がメインターゲットなわけです(オレだけか?)。なぜかというと長くなるので端的に言えば、一番盛んだったから、です。ですのでこの時期の音源をずっと聴いてると他の年代の音にどうしても興味が持てなくなってきます(オレだけか?)。このゴールデンイヤー以外であああのバンドよかったなぁと思ってすぐに思い浮かぶのはThe Dentistsの1st(85年)、Girls At Our Best!のLP(81年)、Dolly MixtureのLP(83年)くらいです。「他にもあるだろ!」という声が聞こえてきそうですが残念ながら受け付けはしません。つまりゴールデンイヤーが最高なのだとこりかたまっているわけなのです。みんなはこんな考えは持たないでくださいね。ナイス音源を固定観念で逃がしてしまうことになりますから。
あとは、クエスチョナー。つまり『質問者』です。なんのことはない。聞きまくるのです。とにかく。eBAYで落札した時のやり取りの中。Discogs,Musicstack,Gemmなんかのやり取りの中で"By The Way~"とか言って質問を始めるのです。まだあるぞ、古くはMyspace,最近ではSoundcloud,Bandcamp,Youtubeなんかのメッセージコーナーから聞くんですよ、躊躇なく。そうやって各方面から情報を集めるのです。無視されたらハイ次、という風に悩んでる時間はないんでチャッチャと進みましょう。時に罵声を浴びせられることもありますが(ただ質問しただけなのに)、そんな時はその場の気分によって対応しましょう。へこんでるヒマはないのです。
そしてSNSですね、最近はコレが一番デカイ。ここに登録されてるバンドページはたいていOBとか近しい人がやってるので当然情報は集まる。そう、これでアナタもライヴァルに一歩リードだっ! それに目指すバンドメンバーの名前さえわかればそこから検索していって本人に辿り着くことも全然可能です。運が良ければレコードとかmp3を持っているかもしれません。ただ、どんな場合にでも言えることですが礼儀を忘れてはいけません。時々設置されている反日的な人以外はみな気さくに対応してくれるので常識の範囲内でのやり取りを心掛けましょう。アナタの行動がニッポンのイメージ全体に影響するかもしれませんよ(これは結構まじです。)

最後にこうやってネットの中で世界中を駆けずり回って、どこにも探してるレコードが見つかんねーよ!とふてくされてなんとなくヤフオクってみるとしれっと売ってることが結構あります。ほんとあります。よくよく考えれば日本の市場には基本は外国のバイヤーは入ってこないからある意味ネオアコのガラパゴスなのかもしれませんね、携帯電話市場がそうだったように。
以上です。ご不明な点等ありましたら自己解決でお願いいたします。
0 件のコメント:
コメントを投稿