ネオアコ仕手筋とは?…ただ単に使ってみたかっただけの言葉です。メイドバイオレ。今回はいわゆるレコードの相場について思ふことをしゃべりたいと思っているのです。この仕手筋という言葉はあながちテーマとは無関係でもないので仕手筋の意味がわからない人は教えてウィキペディア!ということでまずはここでお勉強してみましょう。
そもそも中古レコードの値段てどこの誰がどういう風に決めてるんだ?ということがまず疑問なわけです。新作であれば、商売の常識に照らせば、原価+経費+利益で小売価格が自然と決定されます。フツーはこの原価と経費と利益はまあだいたい小売価格に対して各30%くらいで設定すると誰もが納得する範囲内の設定です(※雑貨業界)。そしてこの部分はブラックボックス、当たり前ですが企業秘密なわけで一般の人はここの数字は知ることはできません。つまり、あるメーカーが300円で品物を業者から買って、それを600円で取引先に卸して、取引先は900円でお店で売る、ということです。
このブラックボックスの部分をeBAYなどのオークションで買ってるレコード屋などを見てると、先の商売の常識をまるで無視した売り方をしているケースが多々見受けられます。つまり300円でeBAYで買ったレコードを自分の店で30,000円で売っている…というわけです。
なんでそんなクレイジーなことがまかり通るのか?そのからくりチキンを知りたいと思うわけですよ。まず中古レコードというのは上記の商売原則が成り立たない、目に見えない相場での価格というのがすべての意思決定機関だと思うわけです。相場って何?そんなのあるのか?と思われると思うかもですが、僕は昔から相場を感じています。
例えば、ネオアコ本が発売された時はそこに掲載されているレコードが軒並み品薄になったり寝上がったりした。どこかでデッドストックが見つかると市場に大量に流入して値段が下がる。CDで再発決定のニウスが流れるとそのレコードが不自然なくらいに市場に現われ、しかも値段も下がる、特に最近ではFirestation Recordsのレミスパが発売されるとそこに収録されているバンドのレコードが寝上がる…etc などなどこの目に見えない相場、というものはあやふやながら確実に存在してて、その需要と供給のバランスによって市場の値段は決まってんじゃね?と思ってます。
具体的にはCity Giantsの7"はデッドが大量に出回ったので値段が5~6万から短期間で2000円くらいに下がりましたね。過去にはレアだったPenny CandlesやMary-Go-Roundのシングル、あれらは10年くらい前ならば10,000円前後の相場価格だったけど、たぶん欲しい人の手にはすべて渡って、しかも新たな情報などがないので新規のファンがいないっぽいので、結果、値段は数千円レベルで低迷していると僕は考えてます。値段は安くなるのはいいことだけど、それは裏を返せばジャンルとして新規のリスナーを獲得できてないんじゃね?と考えることもできるわけで複雑な心境でもあります。と、まあ市場での相場の価格の推移を見ているとナルホド、色んな情報の断片を見ることができます。ヤフオクに今まではレアだと言われてたレコードが連続で、しかも相場よりも安く出てくれば、それはきっとなにがしかの再発やデッドが発見されたと思ってほぼ間違いないと言えます。ある意味わかりやすい見え方だと思います。海外の場合はどうかということですが、これが意外と難しい。一応プライスガイドみたいなサイトはあるんですが、日本一国だけの場合と違い、eBAYなんかは世界中をターゲットにしてるわけなんで相場感がなかなかつかめない。海外では評価が高くても日本では低かったり、そのまた逆も然りであったり、基本レートは低いが2人の競り合いにより天井知らずな値段が叩き出されたりで…。それは国内でも同じですが相対的に規模が大きいのでなんとも言えないですね。
そこでネオアコ仕手筋の登場ですよ。さっきお勉強してもらったように、仕手筋とは以下のような者のことを言います。
仕手(して)、あるいは仕手筋(してすじ)とは、人為的に作った相場で短期間に大きな利益を得ることを目的に、公開市場(株式、商品先物、外国為替等)で大量に投機的売買を行う者のことをいう。英語のSpeculator(投機家)に相当するが、摘発が厳格でない事を逆手に、脱法・違法まがいの手法を取り入れ価格操作をおこなう不正な売買筋のことを「仕手」と呼ぶことがある。
さて、ここからは中古市場の闇に突入していかなければイカンのですが、ここでいうところの「人為的に作った相場」とは具体的にはレコード屋などのキャプションを指します。言い換えると誇大広告のキャプションという意味です。さらに言い換えると、対して相場的には価値は見いだせないのに、価値のあるモノを引き合いに出して、あたかも価値があるかのように見せる、という意味です。僕たち買い手は提示された商品がまったく未知の場合、音源サンプルが設置していなければそのキャプションのみを参考にしなければならず、ゆえに正しい広告内容が求められるわけです。わかりやすくいえば、うんこが売られててその商品説明にストロベリーな香りがしますとか書くのっていいのソレ?って話です。ダメですよね、そういうことです。そのように明らかに違うだろソレという内容で価値の(まだ)ないレコードを売る業者のことをネオアコ仕手筋と、今朝閃いたので命名しました。本来ならばそのような業者は資本主義の原則にのっとって自然と淘汰されていくべきなのですが、そこは中古市場という閉鎖した世界、情報があまりにも少ないのであわれな子羊たちは騙された!と怒りつつも何回もキャプションにひっかかっていくのです。「摘発が厳格でない事を逆手に、脱法・違法まがいの手法を取り入れ価格操作をおこなう不正な売買筋のことを「仕手」と呼ぶことがある。」とはつまりそういうことです。
僕がブログとかツイッターとかyoutubeを使っていろいろやってるのはこういうネオアコ仕手筋から子羊を安全な牧場に誘導したいという気持ちも少しながらあります。まあもっとも一度は痛い目を見なければゆとり世代のようなふざけた大人になっちまうのでそこは勉強も必要だねとも思いますが。
つまり結論としてはとにかく色んな情報を色んなところから集めて、常にアンテナを張っておけばネオアコ仕手筋にひっかかることなく有効にレコードライフが送れると思うわけです。まあ僕に言わせればネオアコ仕手筋なんかはある意味必要悪みたいなもので、あのアメリカのうんこそのものなレーベルは一刻も早く爆発して消えてほしいと思う今日この頃です。
しっかし…思いつきで書いたにしてはそこそこ文脈も整合がとれてるなと自画自賛。
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