元々Mixiで2006年に『ネオアコとギターポップ 』というグループを元にしてスタート。その後Bloggerに移動して現在まで継続。つまり16年間なんだかんだでやってるわけです。2006年以前にも何かやってた気がするんだけど忘れちゃった。Mixi時代は色々な試みをやってたけれど今は特に何もしていない。特に2019年に入ってからは書きっぱなし(後から読み返す、推敲を一切しない。めんどいから)のままアップしてるんで誤字脱字がヒドくなってる気がする。でも訪問者数がゼロに等しいんでいいや、と開きなおっている。ここ数年は無職期間があったり、高血圧・脂肪肝と血中糖度の上昇により治療中。みんな、健康には気をつけようぜ!
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2013年9月14日土曜日
しつもん
Q: はじめまして。こんにちは。いつもブログを拝読しております。新コーナーへの質問ということで、前からお聞きして
みたかったことがあります。オブスキュアなネオアコを追求し始めるきっかけとなったアルバムまたはアーティストを
教えていただけますか
というわけで新コーナーに関してさっそくのご質問をツイッター経由で頂きました。リアクションありがとうございます。全力でお答えしたいと思います。
さて…質問は3行なわけですが、これは意外にも深いですよ。まずオブスキュアうんぬんという言葉の響きはあんまり好きじゃないってことと、オブスキュアだかを追求している、というつもりは少なくとも僕にはないのですよ。つまり何が言いたいのかというと、誰も知らない誰も見向きもしないでも素敵な音楽を鳴らしてたバンドを見つけて一人悦に入りたい(&ちょっとだけドヤ顔をしたい)、というのが僕的はしっくりきます。まあそれをオブスキュアものっつーんだよ!と言われればそれまでなわけなんですが、もはやどうでもいい問題です。
こう、何て言うのかな、ある1枚のレコードを手に取り、「よし!ココからがスタートだ!」っていう感じではなく、気がつけば…という流れなのでこの質問に答える=僕の音の歴史、になると思うのでその辺を語ってみたいと思います。
当時、千葉県の木更津に住んでたまぎれもない田舎者でした。で街のCD屋さんで1枚のCDを手に取ります。それがThe Lilac Timeの"All For Love & Love For All"だったのです。その当時でもこのCDは売れ残りのデッドストック扱いの新品でしたね、今思えば。それまではどっちかというとエレポップが好きであとはロッキンオン誌のおススメの音を買ってみるというごく普通の田舎者だったわけですが、このThe Lilac Timeの3rdがかなりのお気に入りになって、ライナーや雑誌で情報を探すと(当時はインターネッツがなかった)、2ndと1stもあるという。ただ、当時はCDはあんまり売ってなく、ほとんどがLPしかないみたいでした。さぁ困った。木更津シティーにはLPを置いてるような店はなく、かといって魔物が棲む街、TOKYOなんか行けるわけがない。ということで少年がとった行動は往復はがきでの問い合わせ(当時はインターネッツがなかった)とテレホンでの問い合わせという行動に出ました。そしてなんだかんだで新宿のジャニ
コクソー・エーという店名の意味のわからないお店にストックがあることを確認して、世紀末都市新宿へと旅立ったわけです。地図を片手に握りしめ。のちにそれを聴くためにターンテーブルも購入しました。
The Lilac Timeの音がすべての基本となり、その音に似たようなバンド、影響を受けたバンド、同じレーベルのバンド…という風にだんだんと音の捜索範囲が広がっていきました。ロッキンオン誌、うんこクロスビート誌、MTV、あと番組としてBeat UK、ホットメニューのコーナーでおなじみカウントダウンUSA(当時はインターネッツはなかった)などで情報を集め、そして東京デビュウした(進学のため上京)僕が重視したのはレコード屋さんめぐり。レコ屋めぐりでは上記のメディアに現れない音をいくつも紹介してましたからねー必須でした。新宿・渋谷・池袋・お茶の水のそれ系のレコ屋は全て週1のペースでパトロールしてました。だから最終的には在庫状況もほぼ覚えました。ただ侮れないのが中古盤は毎日入荷するんでそこだけは把握できなかった所でしょうか?
そうこうしている内にインターネッツというものが普及してきて僕の武器にネットが加わります。ヤフオクなんかで取引させて頂いた方とお知り合いになりさらに情報が増え、さらにほしいレコードが増えます。この頃はレコ屋の月イチ放出日に並んだりとかテレホンダッシュとかもよくやってました。さて、そういう生活を続けているとやがて壁にぶつかります。ほしいレコがあっても国内じゃ見つけらんねえ…というものです。そこで目を向けるのは海外ですよ。ネオアコ師匠に海外通販の手ほどきを受けて、ついにメジャー、じゃねえや海外デビュウ。eBAY、海外のレコード屋etc。この海外デビューによってなかなか聴けなかったあのレコードやこのレコード、CDが聴けるようになったのです。この時点でわかったのは日本のレコ屋にも悪徳とそうでないレコ屋があるということ。なにしろ原価と相場価格、下手すりゃレコ屋がeBAYなんかで買ってるわけですからね。また、当時はネオアコバンドのウェブサイトとかほとんどなかったような時代なのでバンド名を頼りに検索して掲示板とか関係ないサイトに突撃していってましたね。
そしてFirestation Recordsができて、ココからの情報も大きかったです。所詮アメリカのクソレーベルは猿真似なんでその内滅びるでしょう。最近ではFacebookやyoutubeなんかもありますので、いわゆるオブスキュアなバンドの情報はわりと簡単に見つけられます。ただね、僕はあまのじゃくなんでそういうメディアに出てくるようなバンドの発掘にはあまり興味はないのです。それこそ口伝でしか伝わってないような、またサイトに1行のみしか情報がないような、「○○ってバンドはいいらしいよ。」という信憑性ゼロな情報とか、ジャケ買いとか、デモしか出せなかったバンドとかでいい音楽を見つけることの方が興味があります。ココでいうイイ音楽ってのはもちろん僕的にってことですが。
というわけで、質問の答えとしてはThe Lilac Timeということになります。
ちなみに僕はThe Lilac Timeが下敷きになってるんで、アズテックキャメラとかペイルマウンテンズとかおれんじじゅーすとかは音の下敷きになっていません。ゆえにいわゆるネオアコ御三家と呼ばれる彼らの音をいいなと思ったことは基本的にはありません。ついでに言えばフレンズアゲインとかプリファブとかもいいと思ったことはありません。かなりクセのある聴き方をしてて、ネオアコ道の正統派ではないのでご注意を。北斗劉家拳みたいなもんですね。
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質問に丁寧にお答えしていただきありがとうございます!とても分かりやすかったです。それにしてもThe Lilac Timeが原点とは意外でしたw
返信削除僕は常々、セルフ・プロモーションもアーティストの実力の一つだと思っているので、ある程度メディアにあがってくるアーティストを中心に聴いてました。それでも実力やセンスはあるけどどうしても日の目を見ない不運なアーティストっているのですね。ブログを読んでいて、そこに好奇心が湧く心境が物凄く理解できました。
Firestation。素晴らしいレーベルですよね。僕も大好きです。レミスパ1から6までとその中でいいなと思ったアーティストをちょこちょこと買っています。こういうオムニバスも重要な情報源になってると思いますが、僕みたいなネオアコ入門者にオススメのオムニバスCDって他にありますか?もしあったら是非教えて下さい。
主観になりますが結局、表に出てこないバンドっていうのは、やっぱりそれなりの理由があるんで探し出して聴いてみても「あぁ…だから誰も見向きもしないんだ。」って思う方が多いです。ただ、そういうのとは別次元でSUGEEEEっていうのも確実にあるんでやめられないというのが心境ですw 宝探しみたいなもんですね。笑
返信削除オムニバスCDですか…基本レミスパを中心としていれば間違いないと思うんです。レミスパのはあれUKバンドが中心ですので、たとえばドイツのバンドのレーベルコンピ、スウェーデンのバンドのレーベルコンピ…というように国別に進めていってはいかがですか? あとジャンルと時代で区別をつければある程度は区切れるかと。個人的にはMarsh Marigold(ドイツ)のReviewシリーズとかSoap,North Of No South,Westside Fabrication(スウェーデン)のコンピCD,日本だったら"Wheels Go Round"(Trumpet Trumpet)、ギリシャはあのJaywalkersが入ってるコンピCDなんかがおススメでしょうか?