コンピLPの"New Reaction"シリーズは80年代後半から3枚出ています。このNew ReactionシリーズはReaction Recordsというレーベルからのリリースで非常に風変わりな歴史を持ってます。そもそも80年代の前半にEbony Recordsという、ゴリゴリなメタルを輩出レーベルがあったんですが、そのレーベルが終る直前に過渡期的なCriminal Response Recordsというサブレーベルを立ち上げ、そのレーベルも終わった後に、ニューウェイブ/ギターポップなバンドを集めたコンピをリリースしていたというものです。時代的に87~88年頃なわけで、当時のよく知られたインディーバンドとなにがしかのつながりなどありそうなものですが、このNew Reactionシリーズに収録されてるバンド達は本格的にココでしか聴けないのでシーンの関係か、彼らが住んでる場所的なものかわかりませんが日本に住んでる僕からすればこのバンド達は陸の孤島扱いだったりします。
日本ではコアなファンが数年前からこのシリーズには着目していて、その縁もあってこのシリーズは3枚持っているんですが、基本的にはできそこないのパンクやらニューウェイブやらエレクトロニックやらで聴くに堪えないんですが、以前紹介したThe Candid Benchは激The Brilliant Cornersなサウンドで僕のハートを熱くさせてくれたものです。The Candid Benchに関しては以前にこのブログで紹介してるのでそちらを参照下さい。
さて、そのThe Candid Benchが収録されていない"New Reaction"シリーズのこのLPなんですが、いくつかピックアップしてみました。
なんていうかな、コレだ!って曲やバンドはいないんだけど、平均としては3枚のシリーズの中で一番出来がいいと思います。
One Touch To Goというバンド。なんだか暑苦しいサウンドです(笑) なんだかスクールウォーズを思い出しました。
The Partnersはエレポップ的な音。まぁ当時はこの手の音も流行ってたからねえ。やけに仰々しい音にジェントルなボーカルが切々と歌い上げるスタイル…嫌いじゃありません。他にも音源あるんでしょうか? ちょっとだけ気になります。
Mind The Gap…という単語を聞くとネオアコファンは「!」と思われると思いますが、メールオーダーのアレでもFat And Franticのソレでもありません。いかにも80'sだなと苦笑いさせられる音です。ただ、このサビは嫌いじゃぁ、ない。
Magdelene Fieldsは一番このLPの中でもオーソドックスなサウンド。今までの経験から1曲しか曲がないということはないはずなので、ぜひとも未発表曲を聴いてみたいものです。
もう1枚、シリーズのLPがあるんですが、それはちょっとアピール不足な感が否めないのでおススメはしてません。1曲の最大風速ならばThe Candid Benchが収録されてる赤い色のLP、トータルなクオリティで選ぶならばこの青のLPだと思います。
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