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2012年5月16日水曜日

Tot Taylor

Mixiより転載と加筆。

何千枚と家にCDはあるんだけど、トータルでアルバムで通して聴いた回数が多いCDって何だろなと思った時、僕は間違いなくコレですと言えます。Tot Taylorの81年のアルバム"Palytime"。

パワーポップバンド(になるのか?)のAdvertisingのメンバーとしてアルバム発表後、ソロとなったトットちゃんの第1作目。これ以降も活動は活発にしててCompact Organizationやsoundcakeとかのレーベル活動もしつつ、アルバムも90年代までは活発にリリースしてた気がします。

Advertising時代のパワーポップみたいな音を残しながらもトットちゃんのポップに対する思いが混ざって奇跡的なアルバムになってると思います。シンセあり、ストリングスあり、女声コーラスあり、アップテンポ、ミドルテンポ、スローテンポなどなんでもあり、そして歌詞は皮肉屋さんだったりラブソングだったり、人生泣き笑いな、でもユーモアがたっぷりで。CDは全部で20曲収録されてるんですが、"I Wanna Play The Drums Tonight",""Thrty-One Love","The Man With The Gong",""I Go Wild","Ideal Home","Every Night At Eight","Playtime"…などなど個人的な名曲がズラリです。時々、イギリスのポップってどんなの?と聞かれるんだけど、僕はたいていはアルバム単位ならばこのTot Taylorの"Playtime"とThe Divine Comedyの"Liberation"と"Graham Fellows"の"Love At The Hacienda"の3枚をおススメしてます。行ったことないけどイギリスって国をもっとも強く思い起こさせてくれるからです。

最後に、これ以降のトットちゃんの音楽は高級志向というか、なんか不思議な方向に進んでいったんで全然聴いてないです。決定的だったのはThe Beatlesの"Free As A Bird"を世紀の大名曲だとおおマジメな顔してインタビューに答えてたのを聞いて、「ああダメだこりゃ。」と思ったことです。さよならトットちゃん、と思ったものです。

言い忘れてたけど、このアルバムの他に"Australia","The Crimson Challenge","The Girl With Everything"の3曲はとてもステキな曲なのでぜひ聴いてみてください。あと変名でリリースしてたRobert Ruffもね。

なんでか知らないけど彼の曲ってほとんどyoutubeでは聴けないんだよね。残念。

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