The Waking Hours、時々名前を聴く人もいるであろうアメリカのバンド。現役で活動中。ギターポップファンの間でなんで今でも名前を忘れられてないかというと、90年代の頭に"What You Don't Know"と"Nothing To Hide"という2枚の7"が知られてるため。"What You Don't Know"はImperialとBrilliantという2つのレーベル(イギリスとアメリカでのリリース元)から出され、タイトル曲はもちろん、収録曲の"I'm Falling Down"が日本ですごく気に入られてました。"Nothing To Hide"はElefantからリリースされ、同じく収録曲の"Guiging Star"が日本で受けてました。ゆえに今でもヤフオクでちょこちょこと売られてるわけです。特にスペインのElefantはこの時期はすごく冴えてて7"や自分たちのコンピCDにも別の曲を収録させたりしてました。Elefantは今の展開は僕的には残念なんだけど90年代の頭はThe RileysやThey Go Boom!!なんかもリリースしてたりして好きだったなぁ。でもこの時期の活動は彼ら的にはなかったことにしたいのかホームページ見てもロクに記録が残ってないんだよね。この7"の前にはどこのレーベルかは知らないけどカセットシングルで"Hope Springs Eternal"もリリースしていました。
The Waking Hours自身はメンバーチェンジなんかをしながら日本のタイムボムレコードからリリースなんかもしながら現在に至ってます。ただ、音がモッドっぽいというかギターがやかましいいわゆるロックサウンドになってるんで僕の中では聴くジャンルの外に出ちゃってます。つまり、ギターポップファンに愛されてるのはカセットシングル~2枚の7"をリリースしてた頃ってわけ。
このCDRは"The Early Years"と題されたCDR。読んで字の如くの彼らの初期の音源をまとめたものになっています。さっきのカセットシングルと2枚の7"とコンピ収録曲と未発表曲とライブとデモで構成されています。今はわかんないけど、これは彼らのホームページでひっそりと販売されてて、オーダー入れても数か月はろくすっぽ返事も何もなく、忘れたころにひょっこりと届いた、という苦い記憶があります。その間に一足先にオーダーして無事に手元に届いた方にコピーしてもらって楽しんでたら自分の所にも届いて、よく曲目見たらコピーしてもらった物と曲順も曲目も変わってて愕然としたことがあります。
"I'm Falling Down"、コレが、この1曲だけでも記憶に残るバンドになれていたと思っちゃいます。サビのカンジと涼しげなコーラスと覚えやすいメロディが冴えまくり♪
"Nothing To Hide" EPより。この7"は"What You Don't Know"よりも若干落ちるかな、と思ってますがなんの、"Guiding Star"が収録されてるだけでも僕は大満足です。
これはシングルのタイトル曲。ある日突然ポッと出てきたにしては完成度が高いなぁと感心したもんです。収録曲全てにハモりがフル装備されてるんでこのぎらぎらしたギターの音とかとあわせてサーフミュージックや60'sからの影響がデカいのかなと思ってたらマンチェスターサウンドやシューゲイズ、ニューロマンティックからの影響が大だと聞いて、へぇーと思ったものです。
イントロが好き。その次のギターのフレーズも好き。ちょっとだけ入るピアノの音も好き。これも"Nothing To Hide" EPに収録。
何かが始まるようなイントロから始まる曲。これはCDRにしか入ってない(はず)。今まで紹介してきたどの曲にも負けない曲調。やっぱ好きだわ~。"~These Days Are Not So Bright~♪"のくだりがね、特に。英語がうまくしゃべれなくってもそこだけハモりたくなる。
もう何年前だ? 5年とか6年とか前か、確かにThe Waking Hoursが日本のギターポップファンの間で盛り上がってた習慣があったんだ。多分10人とか多くても20人とかだと思うんだけど。そんな人たちが騒いでくれたおかげで僕は知ることができて、聴くことができた。ありがとうございますと声を大にして言いたいものです。
【追記】
ホームページを見たら今でも売ってることは売ってます。ただし、今言ったように僕が買った数年前は届くまで相当やきもきした経験があるので、無事に買えるかどうかは僕はわかりません。念のため買うのであれば届かない可能性も覚悟しといたほうが良いかと思います。まぁ今はレスポンスがちゃんとしてるかも知れないけどね。

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