あたしゃぁね、シダリーズと読むのかシデレイズと読むのか未だにわからんのですよ。日本のネオアコ市場でピカイチの存在感を放っていた彼ら。なんでだかわかるかい? DL販売やらサブスク全開な現在からはきっと想像もつかないだろうね。今回はそんなThe Siddeleysのお話。
この、"What Went Wrong This Time?"という87年の7インチ。これが全てである。ジャングリーな音、女声ボーカル、なんだかそれっぽいモノクロジャケット、そして日本人の大好物パパパコーラス、とネオアコ好きな人が知ったらパブロフの犬のごとくよだれが出てくる要素が全部盛り in 87年。当時のレコード屋での末端価格は実に70,000~80,000円。レコード屋さんで売られるときはたいてい天井近い所に誇らしげに飾られてまぶしかったものです。余談ですがThe Suede Crocodilesの"Stop The Rain"も同じような扱いでした。まあ、90年代は自分は学生だったのでそんな高価なレコードには手を出せずに、悔しくて枕を涙で濡らしていました。僕の記憶が定かではないんだけど確かこの7インチ、リプロ盤の7インチが一時期出回ってたような気がしたんだけどそれは気のせいかな? リプロという性質のせいかネットでググっても情報が出てこないんだよね。
さて、そんなネオアコ業界の花形スターだった彼らだったが、2001年にMatinée Recordingsから出た編集盤の"Slum Clearance"の登場でついにかの名曲"What went Wrong This Time?"がCDでお気軽に楽しめるようになった! 勝手な推測だけど、目玉アイテムとして売っていたレコード屋とか、高いお金を出して7インチを買ったマニアの人などがこれ以降もうドヤ顔ができなくなってしまったから泣きながら絶叫したという…(出まかせ)。
時代はくだり、Matinée RecordingsのそのCDの後も、Firestation Recordsからデモ音源が出たり、Optic Nerveからは正規の7インチの復刻が行われたりと、今も変わらぬ人気を持っている模様であります。個人的にはNine Steps To Uglyと並ぶガールズギターポップの最高峰だと思っています。
再発やらデモ音源やらが発表されていますが、おそらくは権利の関係でしょう。Edison LighthouseのトリビュートCDに収録された"Love Grows (Where My Rosemary Goes)"だけはどこにも収録されていないので注意してね。
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