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2019年7月10日水曜日

The Devils


 Stephen DuffyとNick Rhodesがタッグを組んでアルバムだとぅ?とこのニウスを聞いて当時の僕はたいそう喜んだものです。なぜならご存知の通りStephen Duffyは神にして元Duran Duranのボーカル担当。そしてNick Rhodesはこれまたご存知の通りDuran Duranの頭脳にして、ニューロマの神様。この才能あふれる2人が組んだらどんな音世界が展開されるんだろう…ウットリ、てな感じ。ところがユニット名が"The Devils"でアルバムタイトルは"Dark Circles"という情報がアナウンスされ、それまで天にも昇るような気持ちだった僕はいちげきで地面に叩きつけられた覚えがあります。大体ですね、バンド名にデビルとかそういうのが来るとたいていロクデモナイものになりがちなんですよという思い込みがあったのと、なんでもいいんだけどタイトルとかにダークとかいう言葉が来るとこれまたたいていロクデモナイことになるんですよ…という思い込みがあったから。

果たして出来上がった音を聴いてみたらなんていうんだろうね…両者のマイナス面を合体させたかのような電子音飛び交うわけわかんねえサウンドになっていましたとさ。オレはね、Duran Duranの"The Reflex"のようなクソキャッチ―なエレクトロサウンドをThe Lilac Timeのような牧歌的なサウンドと融合、ないしはDuffy名義の"Sugar High"の時のようなブリットポップ的な、でもアコースティックな音との融合を勝手に夢見てたんですよね。それが、なにやら実験的な電子音にアンビエントといえば聞こえはいいが、なんだか間延びしたようなボーカルでね、"Dark Circles"の最初の10秒間を聴いただけでもういいやってなった。

さて、それから数年後。The Lilac TimeのPVを集めた海賊版DVDをずっと昔eBAYで買ったことを思い出して(ここ数年間はyoutubeでThe Lilac TimeのPVは見れない。削除されちゃうから)部屋をごそごそ漁ってたんだけどようやく見つけ出してパソコンで再生してみたんだけど、そのDVDのメニュー画面で、なんだか聴いたことのないStephen Duffyが歌う曲が流れてることに気が付いたんだ。だいたいThe Lilac Time時代にエレクトロ路線に舵を切った曲ってのは"Dreaming"しかないはずだし、それ以降も明らかなエレクトロな曲ってないはずだぜ(Dr.Calculusは忘れてあげて)。

で、結論から言うとThe Devilsの"Newhaven-Dieppe"だったってわけ。おお!こんなのもあったんか!と急いでアルバムを全曲チェックしてみたけど、このテイストはこれ1曲だけだった。このねぇ、ハートウォーミングなテイストでアルバム全曲を作って欲しかったなあ。年も年だけにアップテンポなのは望まないんで。

あ、このアルバムは2002年リリースなんか。

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