Translate

2019年6月26日水曜日

The Botany 500

The Botany 500はイギリスはエジンバラからのグループ。つまりスコティッシュというわけですね。まあスコティッシュポップというくくりで語られることはほとんどないけどここ日本では。86年にSupreme International Editionsというレーベルから3曲入りの12インチ"Bully Beef"のみをリリースして消滅したバンドで、このレーベルには"Syndicate"や”Wild Angels"などのマニア好みのバンドからPostcard Recordsでおなじみ"Josef K"なんかの大物も一時在籍してた事があり、割とおもしろいレーベルだったと思います。

タイトル曲の"Bully Beef"とは辞書で調べてみたら『缶詰牛肉』、つまりコンビーフ、だとは思うんですがもしかしたらスラングで別の意味があるかも知れません、ていうかたぶんそうでしょう。大体デビューシングルのタイトルがコンビーフだとしたら正気の沙汰じゃないですもんね。この曲は巷ではよくOrange Juiceみたいや!と言われるように思い切り黒人音楽への憧れがさく裂するような曲になっていて日本でも人気(ネオアコファンの間で)でした。すごく高かった。ちなみに今はDiscogsでは412円。バブル崩壊後はこんなもんです。同系統でThe Love Ambassadeuxてのもいましたねそういえば。


個人的にはこっちのB-1の"My Silent Love"の方がお気に入りでした。ストリングス入りのスローな曲。イイカンジにリラックスできる。曲としては若干弱いと思うけど。と、ここまで書いてて思い出した。彼らの曲はこの12インチのみってわけじゃなく、"The Cava Sessions"というCDに2曲入ってた。"Rise Angel"と"Only One In Your Love"って曲。このCDにはThe Legendary Heartsの12インチ未収の2曲も収録されてるんで気になる方は探してみては? ガッカリしてしまうかもだけど。

 

さて、もうちょい詳しく。このThe Botany 500、ある意味母体は同じレーベルからリリース経験があるThe Juggernauts(7インチ。よくレコード屋の100円均一セールの箱に入ってた)を母体としていて、The Botany 500の12インチが86年リリース。この辺りでハウスやエレクトロなんかに目覚めるバンドが多く(Underworldなんかもそうだよね)、彼らもその例に漏れず、このバンド解散後はほとんどのメンツ(Gordon Kerr他)はBotany 5としてダンスミュージックを演奏するピコピコしたバンドに発展。袂を分けたメンバー(Derek Marin)も同じくダンスミュージックに傾倒して以降その筋でリリースを続けて行くのでした。Botany 5は次に扱うつもりだけどこの時期、80年代の終わりにはインディーダンスが流行ったこともあって音をガラリと変えるバンドが多かったなぁー。

0 件のコメント:

コメントを投稿