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2019年6月5日水曜日

Damer



http://www.damer.dds.nl/

Damerはオランダのバンド。元から好きなバンドだったが、こないだ元メンバーからメールを頂いたので、ちょっと本気で翻訳&解説しちゃうぞ。たぶん誰もやってないだろうし!

2000年代頭に結成されたバンドのメンバーはメリット、エッシャー、カリン、フリークの4人組。自分たちのサウンドを

"Damer makes cheerful, catchy, melodic pop songs with often an ironic or melancholic undertone."

と語っていますが正にその通りな音です。サイトの説明ではそれに加えてボーカルのハーモニー、時には大胆なパーカッション、キーボード、トランペットやリコーダーなんかを加えて独自のサウンドを作り出していた、とあります。しばしば『オランダのBelle&Sebastian』と呼ばれたらしいが、同時にJohnatan Richman,Camera Obscura,Julia P. やMagnapop何かとも比較されてたんだって。

バンドの始まりは98年にメリットとエッシャーはインターネットパーティーなる催しで出会ったとありますが、何ですかねコレ? なんかネット上でそういう同じ趣味が集まる場所みたいなものがあったんですかね? まあとにかくそこで出会ってお友達になって、お互いソングライティングとギターをやってて、ずっとチャットで親交を深めていく内に「バンドやろうぜ!」となったらしい。

で、音合わせをしてみたらまるで昔からずっと一緒にやっていたかのように音とボーカルがピッタリとはまったそうで、その後99年にはドラムのカリンとベースのマーティンが加わりアムステルダムやユトレヒトのローカルTVやラジオ向けにライブをいくつも行った。そして00年の11月に1stデモCDRの"Here With Us"をリリース。全てお家で作った手作り仕様で限定100枚。なかなか好評だった様子。

たぶんその辺でオランダのLiving Room Recordsというレーベルと出会い、レーベルのコンピにいくつか曲を提供して参加した後に、01年にデビューシングルの録音を行い、ついに02年に正式な1stCDシングルをリリース。評判は上々でJohn Peelがラジオで彼女たちの曲を流したりして、02年はとにかくひたすらあちこちでパフォーマンスをやっていた。順風満帆だね。

03年にコンピに参加した後、メンバーの脱退や出産などによってバンド活動は一旦停止状態になる。思えばここがターニングポイントだったのかもね。この時、全員女子バンドというコンセプトを捨ててメンズを1匹バンドに迎え入れる。彼の加入によって音に幅が広がり新機軸を打ち出して、その結果が04年リリースの2ndCDシングルとなったわけだが、これも個人的には名曲だと思うんだよね。



サイトのBioではここまでしか情報が載っていなかったんだけど、まあ何もかもうまく行かなくなったんだろうね。サイトの最後の更新ではブルーグラス・ゴスペルを録音するためにこれからスタジオに入る的なことを書いてあるけど…。まあ残念だね!の一言に尽きますな。せっかくこれほどまでにイイ曲作れるのに、ちょっと活動をお休みしたらもう元には戻らなくなっていたなんて。まあ言い換えればつかみかけたチャンスは必ずモノにしなければならないってことを教えてくれます。実際は違うかもだけど字面だけを追いかけるとそう思わざるを得ません。いやあ残念!


そして、彼女たちのSoundcloudページでは全シングルを聴くことができます&いくつかの未発表曲も。当時、Damerのシングルは日本レコ屋でも売ってて、こいつぁすげえ!と期待してたもんです。オランダからっていうのも珍しくてね。Living Room Recordsのオーナーとはクソみたいな思い出しかないけどFrostparadeみたいなバンドもいてねえ…。となんだか昔のことを色々と思い出してしまったよ。

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