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2019年5月10日金曜日

Stephen Duffy

僕が若いころから音楽リスナーとして常に中心としてきた人、つまりアイドルだといってもいいのがStephen Duffy。そう、The Lilac Timeの中心人物だった人。とはいうものの、The Lilac Timeの1st~4thまでが僕の愛する時期、といってもいい。5th以降はやけにUSA的な要素が入り込んできてて何か違和感を感じたもので。思うにきっと僕は彼にUKギターポップ/ネオアコのステレオタイプを反映させてたのかも知れないね。だから彼のキャリアの中でもソロ名義のクラシカルな"Music In Colours"、イキナリブリットポップな"Duffy"、ちょっとスピードダウンな"I Love My Friends"もThe Lilac Timeの1st~4th同様に愛聴している。言い出すと止まらないぞ。この時期のアートワークもステキでね、特に1stアルバムの12"ジャケはもう芸術と言ってもいいと思う。反論は認めない。プロモビデオでの牧歌的な風景の中で華奢なダフィが他の田舎風の兄ちゃん達(メンバーのことね、なお、実兄もメンバーにいます)と楽しそうに演奏するというのもイイ。さらにシングルやアルバムに1~2曲必ずトラッド風味のインストが収録されていた。これは実兄のニック・ダフィのしわざでバンドの傍らトラッド風味のインストバンドをやってて、そこから何曲か持ってきていたらしい。結果、非常に爽やかでもちょっと民族音楽的なインストもあるぞ、なネオアコバンドが誕生したわけです。

そんな彼らだったけど、ある時から彼らのリリース名義が"Stephen Duffy & The Lilac Time"となった時にかなり幻滅して聴くのをやめた時があった。みんなでThe Lilac Timeなのに、これじゃStephen Duffyを引き立たせる為のバックバンド扱いじゃねーか、まるで安室奈美恵 with SUPER MONKEYSじゃねーか、と。だからこの名義以降の音は聴いてない。だから音も知らない。ついでに言えばダフィはスラっとしたUK青年というイメージをじっと持っていたため、近年のヒゲもじゃなルックスは絶対的に受け付けなかった。そういうUSAなの(単にヒゲ面というだけなのだが)は往年のファンは望んじゃいないのになとずっと思っていた。長年のファンは色々とこじらせていて手に負えない。

さて、そんなある日のこと、SUPER DELUXE EDITIONというなんともわかりやすいレーベルからDuffy名義のアルバム"I Love My Friends"がリイシューされるという。CD版は2枚組で1枚はアルバム、もう1枚は"Blown Away"と名付けられたデモトラック集なのだという。しかも"Selected Demos Volume 1"ということで、これは続編もあるのかしら…と思わせるネーミング。このジャケ写は最近の物なのかな?それとも20年前のものかな? まあそれはどっちでもいいとして改めてトラックリストを見てみたわけですよ。アルバムの方はまああれだよね、前作が発狂したようなブリットポップだったんで次作にあたるこのアルバムはどうしても地味に感じたもんだよね。ちなみに今作はオリジナルと2曲差替えてシングルのカップリングだった"Holding Hands With Grace"と"In The Evening Of Her Day"を入れている。とはいうものの差替えられた2曲もボーナストラックとしてちゃんと収録されているのでご安心を。

ここまで来たらあとは昔は公式サイトで見ることが出来てたThe Lilac TimeのPVを誰でもいいから見れるようにしてくださいよまじでってことくらいでしょうか?


そしてお目当てのデモトラック集だが、いくつか知ってる曲名があるもののほとんどは初めて聴くことになるだろうから今から聴くのが超楽しみだ。アップテンポなのはほとんどないだろうけどこの時期は前述の"Holding Hands~"や"The Waitresses Story"などのスーパー美しい曲があるので期待も膨らむというものである。異論反論は認めない。


以上、聴いたことのないアルバムのレビュウでしたー

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