Obscure…【形容詞】はっきりしない、ぼんやりした、不明瞭な、あいまいな、(複雑すぎて)あいまいな、解しがたい、人目 につかない、へんぴな、世に知られない、(薄)暗い
いつからだろう、ネオアコに「オブスキュアネオアコ」なる言葉が誕生したのは? 上は辞書の内容をひっぱってきたんだけれどもそこから推測するにオブスキュアネオアコの指す意味とは「世に知られていないネオアコ」という意味だと受け取れます。レコ屋のリストとかヤフオクをのぞけばこの言葉は嫌になるくらい出てきているわけですが、ここで言いたいポイントは「世に知られていない」だけであってそれが「良い」とはどこにも書いてないし意味もしていないということです。つまりだ、オブスキュアだからそれが隠れた名盤とかそういうことは0.1%もないわけなのですが、この言葉を使うものは知ってか知らずしてかそこには一切触れない。賢いよね。オブスキュアだから良さげなイメージを醸し出してるけどそれは受け手が勝手に認識してるだけであってそこに大金をかけようが知ったこっちゃない、要は金が欲しいんだ。マネープリーズ、というわけ。オブスキュア、と銘打っててもネットを駆使すりゃたいていの情報は出てくるんでオブスキュアネオアコなるものは僕的には7割方はUSOだと思っています。第一誰にとってのオブスキュアなのよ? 例えばモリッシーさんは僕にとってはおなじみだけどAKBに入れ込んでるヤツからすればモリッシーさんは十分すぎるほどにオブスキュアだろう…いや、これは極端だな。じゃぁ、Suntime Gloriousは僕にとっては欠かすことのできないバンドだけど、アナタにとってはオブスキュアですか?…ってところかな。
僕も全部を知ってるわけじゃないんで知らないレコードなんていっぱいある。でも「オブスキュア」なんて胡散臭い言葉がついてるレコードはとりあえずネットで情報を集めてみる。まあたいていは業者がこの言葉をつけて売ってる時ってのは自分が仕入れに失敗して元手を回収したいがために「オブスキュア!」と名付けて売ってる、しかもかなりの利益をのっけた上でね、って勝手に思ってる。だいたい考えてみてくださいよ。そんなに名曲とか名盤ならばそもそも埋もれるなんてことは基本的にないじゃないですか? ていうかこの論理に従えばなんでもかんでもオブスキュアじゃないか? そもそも色んな理由で結果としてダメだったから埋もれたまんまなのであってそれは評価されるべくもなく歴史の中に消えてるわけで、そういうのを「オブスキュアネオアコ!」とか言って売るのはもはや犯罪だと思います。でも、それでも明らかに埋もれている名盤てのはそれはそれで確実にあるわけで、そういうのはホンモノのオブスキュアな1枚だと言えると思います。そこが難しいところですね。すごーくおおまかに下の図のようになっていると思うんですよ世の中は。笑 僕が思うにヤフオクとかレコ屋でオブスキュアとして売られてるレコードはほとんどがこのなんちゃってオブスキュアだと僕は思います。
つまりですね、世に言われてるオブスキュアネオアコなるものの9割方はたぶん聴いてもおぉ…と思える内容じゃないんじゃないかということと、まずはネットなんかで情報を集めてみようということですよ。とここまで書いたものの、こういうのって実体験しないとわからない気もするので僕もそうだったように騙されまくって経験値をつんでいくしかないのかなぁ~などと思ってみたりもします。僕はねえこのオブスキュアネオアコって言葉が大嫌いでねえ、最近は本家本元の外国人も使ってるのも見かけます。
ということで最後に繰り返しておきたいと思います。
「オブスキュアネオアコは決してイコール名盤ではない。」
「オブスキュアネオアコとして聞き覚えのない名前のバンドを高値で売っている場合はほぼボッタクリ、ただし時として値段相応な場合もある。」
以上です。
なお異論は認めません。笑
そもそもマニアの皆さんは「オブスキュアなもの」を発掘しているわけではなく、単に自分の知らないバンド、知らない音、知らない曲を求めてさまよってるだけであってその情報を後追いで知った連中がライトリスナー相手に金儲けしてやろうとしてオブスキュアなる単語を付けて売り始めた、ってのがオブスキュアネオアコという言葉の起源だと思うのですよ。
…と、まぁですね、ここまで書けばわかるように僕はオブスキュアって言葉が嫌いです。笑 次回は「Neo Acoとネオアコの違いについて」をお送りする予定です
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