※今では迷走を続けるMixiより転載&加筆。2007年1月14日の記事より。
■V.A/Pfadfindertreffen Auf Immenhof!
■7"
■90年 Blam-A-Bit Records
■Side A
Ein Warmer Sommermorgen/Der Sommer Ist Da
Die Blinzelbeeren/Frühling
■Side B
Der Pfefferminzprinz/Sonntacnachmittaus Aus Flug
Die Maikinder/Limo Aus Dem Tütchencover
インパクトがありすぎなジャケ。黄色い紙に印刷されてる馬に乗った女の子に花のイラスト、そして何の脈略も感じられない若き日のエドウィン・コリンズ。
そしてレコードの袋の中には何やらいっぱいメモ紙みたいなレーベルの紹介の紙が入っています。その紙には森を歩くウサギの紳士の親子のイラストとかアルプスの少女ハイジに出てくるクララみたいなスタンプが押してあったり、どっかの風景の紙なんかが入ってます。レコードにはキノコとかクマとかのスタンプが押してあります。
この、ドイツのBlam-A-Bit Recordはこんなインディちっくなおまけとかが大好きなレーベルでした。初期のコンピカセットにはキャンディまで付いていました。手作り感覚あふれるこれらの作品が僕にジャーマンインディに走るキッカケをくれたんです。このレーベルにはギターポップ時代のMerricksやBrighterやThey Go Boom!!なんかもいました。
この7"に収録されてる4バンドですが、それでも名前が知られている(?)のはかろうじてDie Blinzelbeerenくらいで他の3バンドはたぶん普通に暮らしてれば何の接点もないと思います。
どのバンドもとにかくヘタクソです。Pastelsなんか目じゃないです。ヘタクソなんだけど、ア~ア~とかウラララ~とかのコーラスを精一杯歌ってて、ペナペナなギターとタンバリンと鈴の音。あ、全部ドイツ語です。でもですね、下手なりに何か心にグッとくるメロディだったりするんで、ついつい聴いちゃうんです。曲頭のアレンジとかエンディングにドイツ語のナレーション(何かの音からサンプリングしたんでしょうね)が入ったりして、ほんとおもちゃ箱をひっくり返したような楽しい音になっています。
僕にとっての思い描くジャーマンインディーとはこういうジャケからオマケから音までを含めてこの1枚に凝縮されてるような気がします。とってもラブリーな1枚。ただし、ハンパなく演奏と歌はヘタです。
ちなみにEin Warmer SommermorgenとDer Pfefferminzprinzはかなーり気合を入れればそれぞれあと1~2曲くらいは見つけることはできます。
そしてこの記事を作るにあたって改めて聴いてみましたがやっぱりただのヘタクソですね。笑 ただ何の脈略もないエドウィンといっぱいなふろく、アートワーク、超ラブリーな音も含めて、トータルとしてすごくうらやましく思える作品ではあります。Frischluft! TonträgerとBlam-A-Bitのダブルネームなコンピ7"ですが正に両者の趣味が炸裂した1枚かと。
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