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2013年12月5日木曜日

Suntime Glorious

まずジャケット画像を下さった方、音源を下さった方に感謝します。ありがとうございます。
 
ネオアコを聴き続けて早何十年。思えばベルセバの1stは得体の知れぬままジャケ買いをし、洋楽にハマった頃はThe Stone Rosesが沈黙してた時期であり、The Lilac Timeの1stと2ndを聴きたいがためにターンテーブルを買い(当時オリジナルCDはなかなかなかった)、ロッキンオンの熱いレビューに興奮し、2万字インタビューはただただ迷惑なだけだったんじゃないかと思ったり、クロスビートのレビューの得点欄にお前ら何様だ?と思ったり、Orbitalのレビューに1点をつけて悪口書いてたことを今でも覚えてる。短命に終わったRemix誌(インディーを扱ってた時期)を結構愛読してたり、テレビのBeat UKを毎週心待ちにして(MTVとベストヒットUSAはアメリカ寄りな気がしたんであまり見なかった)、Vinyl Japanなんかの月イチの放出日には並んだりテレホンダッシュしたり、週2のペースで下北沢~西新宿~池袋~渋谷~御茶ノ水をチェック。仕事を抜け出し横浜、厚木、柏、千葉、津田沼のディスクユニオンとかを欠かさずチェック、Rough Trade、ABC、WAREHOUSE、新宿レコード、Rockshop、シスコ、ゼスト、ゼファー…etc etc、お店のキャプションと店員さんからの情報収集を怠りなくやった。もちろん名古屋のK-Glider、静岡のRocking Records、仙台のDisk Note、大阪のTime Bomb、福岡のO-Level、愛媛のMore Musicなんかも往復ハガキやテレホンなんかで問い合わせていたのさ。あ、忘れてたけど、HMV、Virgin Mega Store、タワレコ全盛期も細かくチェックしてた。
 
ヤフオクとレコード屋の放出では事足りなくなってインターネッツで海外通販の道に。ココでいかに日本のレコ屋がトンデモ価格で売ってたのかを思い知る。以降はセルフサービス、ネットで検索&問い合わせの道へ。一気に道が開けたような感覚になる。おそらくこのあたりでそこら辺のレコ屋さよりかはギターポップの知識は負けないくらいになったと思う。結局、基本欲しいレコードはなかなか市場に出回らず、メンバーを探し出してはストックを譲ってもらったり未発表・デモをもらうようになってきたわけです。
 
そんなこんなで聴いてきたマイ歴史だけど、なんとなく空しさを感じ始めていたここ数年。なぜならばコレだ!っていうような曲にはめぐりあえず、昔のような情熱も薄れてきていることも事実だからなのです。たとえばPenny Candlesの"Memory Box"やIndian Summerの"Electric Kiss"、Nomad Popの"Best Man"は何百回と聴いてきたけど、ここ数年で買ったモノや聴いたモノでそういう曲(あくまでも自分的にですが)って、Four Idle Handsの"One Summer"くらいなんですよねジッサイは。今でも欲しいレコードは腐るほどありますが現実的に考えるとゲットできる可能性は少ないものばかりで、正直諦めてもいます。
 
そう、つまり卒業を意識し始めた時にこれだけは手に入れたいと思ったレコードが今回紹介する"Suntime Glorious"なのです。言い換えるとコレを手に入れなければアンテナはしまうことができなかったってわけです。ご存知の方もいるでしょうがついこないだヤフオクに出てました。実際問題数年前まではちょこちょこと国内海外問わず見かけたことがあるんですが、その時はまだ聴いてなかった、というか興味がなかったのでスルーしていたのです。ですので数年越しでようやく思い残していたレコードをゲットしたので僕の中ではこれにてネオアコは卒業、という思いが強いのです。つまり…このレコードを聴くためになが~いことじたばたとしてたのかなあと、今となればそう思えたりもします。
 
リリースは92年。一応唯一のリリースなわけですが困ったことに検索かけてもほとんど情報がないのです。国内海外のサイトで"Suntime Gloriousを思わせるような~"という記述は見かけますが全部ウソです。似ても似つかない。なんであんなウソ書けるんだと思っちゃうくらいです。唯一国内サイトで紹介されているサイトがあってもう何年もそのレビューを見てきました。記述の追加なんかあるわけないのにね。笑 そこのサイトで書かれているレビューがすべてなんですがあえて僕も書かせてもらえば、Lucinda Siegerを引き合いに出すのが一番妥当ですが、彼女の音にはどこかジャズやボサノヴァみたいなテイストが感じられますがこのSuntime Gloriousにそういうテイストは感じません、僕は。打ち込みっぽいリズムと楽器をメインにイージーリスニング的な世界を繰り広げていてそこに一瞬男か女かわからないボーカルが乗るというスタイル。なんていうんですかね…開放感があって聴いてて心地よいんですよね。まあこの辺は感じ方っていうのは人それぞれなんで、僕はそう思うってことでご勘弁を。



"I'm Too Good For You"。ネオアコじゃないでしょ?笑 たぶん打ち込みだと思うし、ビミョーにカエルみたいな声。でもさっきもいったように風通しのよい窓を開けたまんまのような曲だと思うんだ。



"Sexual Health"。業界的(?)にはこっちの方が有名なのかな? 

前にも言ったかもだけど根本的に僕は音楽は一人で聴くものだと思ってる。一緒に盛り上がるとか共通体験とか、そういうのはどうでもいいんだ。要は一人の時に感じるクソみたいな気分をどうやってしのいで、また明日をガンバルためのサウンドトラックがほしいだけなのですよ。そういう意味で今の僕としてはこの12"があればとりあえずはやっていけるような気がするんだ。いつかみんなにも卒業を決意する時が来るかもしれない。その時にどういう終わり方を自分の中でつけるのか、ヒマな時にでも考えてみるのもいいかもしれないぞ。

卒業卒業言ってるけど具体的には何すんだ?って話ですが、それは自分的には必要以上に深入りはしない。必要以上には捜索はしない。趣味の順位がひとつ下がるのを確認する。そんなカンジです。まぁ海外から色んな情報が届くので表面的には何も変わってないかもだけど、自分の中で確実に区切りがついた、そんな感じです。笑

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