さて、このCDですが知ってる限りで話すと、もともとデモ音源などはいっぱいあるらしいんですが、いかんせんオープンリールなのでデジタル化が難しいんだということは聞いていました。 そんな折、同じドイツのFrischluft! Tonträgerのオーナーであり、かつHonigritterを率いるクリスチャンが10年ほど前に限定10枚だかなんだかでリリースしたHonigritterのCDRアルバムをアナログ化してリリースするという話を聞いて、その際にこのThe Sheetsのアルバムも台湾に住むドイツ人がやってるレーベルと協力してアルバム出すんだよという話を聞きました。春先にこの話を聞いて、この夏いっぱいをかけてアートワークを仕上げるんだといっていました。ついでにメンバーにももっかい聞いてみたら「オレんとこのスタジオでリマスタリングしてるんだぜ。」という頼もしい言葉を聞いていました。だからCD出す出す詐欺ではないことはわかっていました。
そしてリリースされたのがコレ。LPとCDフォーマットでのリリースという気合いの入りっぷり。CDの方が曲数多いよ。さらにCDには"Blue Records"のロゴも。オールドファンは涙がどっと出るかも。7"リリース時のレーベル名なのです。自分の勝手な思い込みなんだけど、彼らの音を聴いてると雑なところが全く感じられなくて、全てにおいて丁寧に丁寧に音を作っているというか、自分たちの曲に愛着を持っているような所を感じています。まあその時点でそんな彼らから出てくる音は悪いわけがないんですが、このボーカルの声と和むようなメロディセンスは全ての者達をなんとなく笑顔にできるような攻撃力があります。派手じゃぁ、ないんだ。地味でも、ない。一歩間違えれば特徴のないどこにでもいそうなギターポップバンドになりそうなんだけど、このボーカルとメロがそれを決して許さないのであります。丁寧丁寧言ってるけどイミフな方はぜひyoutubeなりこのCDを買うなりしてご自分の耳で確かめてほしい。あぁナルホドと思ってもらえると思うんだ。そして時々懐かしのインディーダンスみたいなリズムやアレンジもしてる曲もあったりして懐かしいぜ。
CDのインナーのサンクス欄にはEdwyn Collins,Postcard,Creation,Flying Nun,Wham!の名前が見えます。最後の二つは「ん?」なんだけど、とにかくナルホドと思わせる人たちです。
ツイッターで他の方もおっしゃってましたが、最近レコードなりCDなりを通して聴くことは僕もほとんどないんですが、このアルバムは通して聴きました。そしてリピートして聴いています。自分にしかわからないことなんですがアルバムを聴き返すなんてことは長いことなかったんで、僕にとってはすでに名盤なんです。
さて、参考までにコンピLPとコンピ7"の画像を載せておきます。どっちも名盤なので見つけたらぜひゲットして下さい!
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