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2013年10月25日金曜日

The Divine Comedy



The Divine Comedyはアイルランド(確かそうだったはず)の若者が始めたユニット。1st時点ではごくありきたりなギターポップバンドだったが、2ndから英国ポップ!というような音を始め、3rdでもその傾向+お金あります的なサウンドになり、以降はもう流麗になりすぎて敬遠、そして約10年ほどたって、ようやく昔みたいな英国ポップ路線に戻ってきた…というようなキャリアの方です。まだ現役ミュージシャンです。
 
ここでは僕の好きな時代である2nd "Liberation"と3rd "Promenade"時代にフォーカスをあててしゃべっていきたいと思います。
 
”Liberation"は今でも覚えてますがク〇スビート誌で初めてレビューを見ました。確か…英国ポップと紅茶がどうのこうのと書かれていて激しく興味をそそられました。ジャケもなんだか黄色と緑と黒を基調としたビミョーにどんよりした雰囲気の中にスーツ姿の若者がいるというもので。どうやってゲットしたのかは忘れてしまったんですが、たぶん新宿のVinyl JapanとかRough Tradeとかヴァージンメガストアとかで買ったと思います。で、買ったアルバムですが、これがまぁ僕的にはストライクな内容でして、暗いんですがストリングスとかが随所にちりばめられていて、かつ非常にポップな内容になっていたんです。僕ら日本人からすると"エゲレス!"、"英国ポップ"という言葉を思い起こさせる曲達です。英国ポップというと、古くはキンクス、トット・テイラー、新し目ではブラーなんかも連想されると思うんですが、これらのバンドのイギリスらしさとはまた違った意味でのイギリスらしさを感じさせてくれたものです。確か彼はアイルランド人だった気がしますけどね。笑
 


そんな"Liberation"からの"お前の親父のくるま"という曲。ノスタルジーが爆発すたような曲。もう何百回聴いたかなあ。のちに再録されて新バージョンとなりますが、そちらはお金にまみれたようなバージョンになっているので断然こっち派。



"ポップシンガーはスギ花粉こわい"。これもカンペキ!超好きだった曲です。誰しもが歌いだしたくなるようなサビを持つ、なんともシアワセな曲です。これものちに再録されて確かシングルカットされた気もしますが、もう誰に向けて作ったそんなバージョン?みたいなのになっているので断然コッチ派です。



3rdアルバムの"Promenade"では、前作で若干懐具合が潤ったのか豪華なアレンジの曲が目立ち始めますが、このアルバムには必殺のこの曲があります。"今夜、僕は飛ぶ"、ノイローゼだったんですかね? と冗談はさておき、歌詞も含めて最高級な曲に仕上がっております。



さて、この2枚のアルバムの間に彼は"Indugence No.1"と"Indulgence No.2"と"Lucy"という変則的な3枚の7"をリリースしています。Lucyはプロモオンリーみたいなアルバム収録曲が3曲入った特に取り上げることもないものですが、上の写真のようにポストカードがついています。"Indulgence No.2"はいわゆるライブバージョンが3曲入った1枚です。"Indulgence No.1"はThrowing MusesとOrange Juiceのカバーが収録されています。管理人がOrange Juiceを知ったのはここに入っている"Untitled Melody"が初めてでした。



時々はコンピCDでこのようなPet Shop Boysまがいの曲を演奏したりもしてました。ビデオの映像とあいまってなかなかのお気に入りの曲です。

 
また、この時期はなぜかおフランス限定でのプロモ盤CDみたいなものも出していてここにはアコースティックライブみたいな曲が多数収められています。ちなみに今買おうとするとクソ高い。たぶんここでしか聴けないジャック・ブレルのカバーである"Jackie"が収録。マーク・アーモンドのカバーも良かったけど、こっちもいいっす。
 
また、この時期のアウトテイクやデモとして、"Rarities"というCDもあったりします。確かベスト盤CDの初回の何百枚だかに特典としてついていたと記憶しています。このCDも結構侮れないのでその手の音が好きな人はぜひ探してみてほしいです。通常盤には付いていませんので注意してください。



"Promenade"以降、お金が手に入ったのかサウンドはどんどんスノッブなものになっていき、僕は離れてしまいました。セールス的には良かったのか、評価としてはどうだったのか、これ以降は僕はわかりません。そんな忘れかけてた頃に、最新アルバムからのカットである、"I Like"を偶然聴いたところ、おぉ、結構昔の頃の音に近くなってるじゃん!ということで、また近づいてみた、というわけです。久しぶりに見たニール・ハノンは代官山あたりにでもいそうなコギレイでヲサレなおっさんになっていました。

この人はジェントルな声を出すメロディメーカーのくせして、なんかおかしなところがあるんですよね。曲名だけを取り出してみても、"本大好き"、"シーフードの歌"、"カエルのお姫様"、"ナポリタンガール"、"ロジック vs 感情"などなど…。

以上、完全に趣味趣味な回でした!

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