今夜はドイツネオアコのカセットコンピを紹介しようと思うんだ。Steinpilz Tonträger、キノコの名前が示すように今回もドイツのきのこと深い森の奥にひそむような知られざるジャーマンネオアコの世界です。前回のBlam-A-Bitのカセットコンピよりも若干、村に近いというか…あんま変わんないか。このレーベルはオーナーがドイツ語のギターポップを発表する場として始めたある意味野心的なレーベルで、このカセットは記念すべきレーベルの1番になります。93年頃のお話です。レーベル2番は7インチで"Ein Spätsommercocktail"というコンピ7"。このコンピ7"もジャーマンネオアコを語る上ではずせないのでこの7インチについてはなた別の機会に。そして3番でレーベルは終わってしまうんですが、ラストは本人の10曲入りのCDで終わりです。ただ、この3つのリリース以前にMoosblütenのカセットを延々とリリースしていた模様です。
なぜにこのコンピが重要かというと、何気に名曲そろいだからなんです。A面を"The International Side"と銘打ち、B面をドイツ語で歌うバンドを集めた構成になっていて、A面にはどういう経緯なのかまったくわかりませんが日本のVenus Peter,英語で歌うドイツバンドのDie Wurzelsepps,Friends Ahoi(j),Fluffy Pillows,スウェーデンのAcid House Kings,Red Sleeping Beauty,おフランスからはThe Almanacs,Les Chaplinn's,オージーからはThe Pearly Gatecrashersなどがエントリー。まともに上記のバンドのことを語るとエンドレスになるんでここではただひとつ、Die Wurzelseppsに尽きるでしょう。"Sweet Aggression"を収録。嫌いになるはずがないどストライクなギターポップを披露。管理人は真剣に7"での再リリースを考えました。奇跡なパパパソングなのです。ちなみに以後、彼らはドイツ語オンリーでのバンドを再編成をし、これまたドイツ語オンリーなサイトでCDを出してます。買いたいとウェブ上でオーダー出したけどシカトくらって、しゃーないからドイツの人に頼んで買ってもらって日本に送ってもらった経緯があります。ドイツ語での問い合わせにはソッコー返事がきたそうな。ゲルマン魂ですな。
B面のドイツ語バンドの皆さんですが、マイルドなネオアコファンにはちときついかもしれません。がしかし!ドイツ語ネオアコOKな人にはズラリと名曲が並びます。かなりオブスキュアですが。Moosblüten,Die Busfahrer,Schade Schokolade,Gras,Merricks,Sirken Sikora,Die Fünf Freundeあたりは詳しい人ならなんとかわかるのでは? MerricksとDie Fünf Freundeなんかは有名ですしね。Schade Schokoladeは他にも何曲か知っていますがいつでも風変わりな曲を書く人たちです。ここでのおもしろ名曲は何と言ってもGrasの"Die Innre Gier"という曲です。なんかどっかで聴いたような曲だなとおもったら、あれあれLove paradeの"Life"のカバーなんですよ。しかもほぼ原曲と同じアレンジ、ただ歌詞がドイツ語…やってみたかったんだろうなぁ。彼らにはデモが何曲もあるんですが基本Love Paradeみたいな音でかなり楽しめます、ただし全曲ドイツ語ですが。
そしてこのコンピカセットですがレーベルにきまぐれにメール送ってみたらなんと今でも買えるみたいですよ。ただしカセットじゃなくてCDRで7€だそうです。今から思えば昔、日本でやたらとこのカセットを見かけましたが誰かがレーベルからまとめて買って日本で売ってたのかもしれませんね。
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