去年の年末に発売されてたApple BoutiqueのCD。いやあついにCD化されました! デモ曲などを含む全15曲です。元々のオリジナルは1987年に泣く子も黙るクリエイション・レコードから12"で発売。The Servants,FeltとあとBiff Bang Pow!もだっけかな、と今となっては伝説的なバンドを渡り歩いてきたPhilip King率いる唯一の12"でした。メンバーにはFeltのラストアルバムにも関わった人がいたりして、もしかしてバンド名のApple BoutiqueはFeltの曲名からきてるのかな? いや、そうであってほしいと思ったりします。
その12"のタイトルでもある"Love Resistance"は甘いボーカルとじゃかじゃか鳴るギターとどことなーく憂欝な曲調がいかにもイギリス的なネオアコの名曲となっています。少なくても10年以上前からこの12"は日本では5,000円以上の高値をキープしてるわけなのでここ日本でも人気があるのでしょう。
さて、そんな12"ですが数年前に1回、3"CDRでリイシューされます。オリジナル持ってるしその時は放置してたんですが、その後にその時のリイシューが好評だったためか、デモ3曲くっつけて3"CDRで再々リイシューされます。これは買った。ていうか日本でほとんど話題にもならないってのはどういうことだったのでしょう! これは事件だったのになー。そして年末についに本格的にCDをリリースしたというわけです。しかも200枚限定。しかもナンバリングのところの「○○/200」の"200"が印刷されてるから本気で200枚しかリリースしないんだ、とこの手の限定にしては珍しく本気だ。
CDの12"収録曲以外の曲は本人をインナーで謝ってる通り確かに音質は最高とは言えないです。しかし、12"の雰囲気そのままなApple Boutiqueワールドが展開されてます。つまりメランコリーなギター甘い声とメロディーです。上にあげたバンド達やPeter Astor(The Loft),Primal Scream(1stの頃),The Lilac Timeなんかも頭に浮かんできます、当然音は全然違うんだけど80年代末にシーンの人気者だったメンツの顔が浮かんできます。そうねぇ…当時の僕はロッキンオンのレビューを毎月何回も読んで、ほぅこんなバンドがいるのかと胸をときめかせたものです。木更津の片田舎で。
そんな僕にとっては昔を思い出させてくれる大切なバンドの紹介でした。
そしてこれが"Love Resistance"のプロモだっ。youtubeに出てきたのは4~5年前だったと思うけど、おぉ、プロモなんかあったんか!と驚いたものです。そして映像はただロン毛の兄ちゃんが田舎をほっつき歩いてるだけというある意味衝撃的な作品だったんですが、今回よく見てみたらこの人がPhilip Kingその人だった(と思うんですけどね)。ちなみにPhilipさんはフェイスブック上で健在です。
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