Noth Of Cornwallis。Lester Noelのバンド。時代はハッキリとはしないけどおそらく85年あたりから90年までの間だと思われる。具体的にはGrab Grab The Haddock解散からBeats Internationalに参加するまでの間、だと思う。思えば僕らはこのLester Noelという男をずっと遠く離れた日本から追いかけ続けているようにも思う。黒人がギターポップ/ネオアコに近いサウンドを演奏するというのは今でもあまり見かけないけれど、80年代の青年期からどっぷりとその手のサウンドに入り浸っているというスペシャルな感じと、そんなのどうでもよくなるような天性の声。彼は変声期があったのか、それとも変声期を経ての声なのか、とにかく少年のようなかわいい感じの声、これにやられたという人は多いはず。そんなボーカルがネオアコに乗るわけだからそりゃテンションあがるだろ、と思うわけです。
このNorth Of Cornwallisですが5人組なのか3人組なのかよくわからないんですが、Lester Noel,Robert Adamson,Steve Gallowayの3人はたぶん核となるメンバーで残りは流動的だったんじゃないのかな?特にSteveに関してはGrab Grab The Haddockのメンバーにも名を連ねているのでマブダチだったのではと思われます。
バンドとしては結局単体でのリリースはなく、コンピ参加のみとなっています。リアルタイムでの参加は"Uncle Arthur Pop Parlour","Hoopla","On The Dotted Line...(There)"の3つのコンピに2曲で参加。今になって見るとどれも名作コンピばっかりだね。ここ日本で注目されたのは2曲の中の"Falling Over December"という曲だと思う("On The Dotted Line...(There)"に収録)。このシンプルだけど力強い、それでいて美しいスローテンポなこの曲は代表曲と言っても過言ではないと思います。なんでもライブ録音らしいと、当時の通称『ネオアコ本』で紹介されていた記憶があります。
ということでNorth Of Cornwallisの曲自体は2曲だという定説だったんですが、やはりインターネッツなこの時代、どこかの誰かが未発表音源を引っ張り出してきたんですね。当時海外の色んなブログで紹介されてて10数曲あったと思う。Grab Grab The Haddockの"Last Fond Goodbye"もライブ録音であった。と思って自分のHDDをひっかき回して探してみたらオレ、失くしちまってた!!! やべーと思ってDL元のブログとかまだあるかなと探してみたらもう消えてた。あれこれもう取返しがつかないぞ系かな…。全部自分で依頼して(自腹で)リマスタリングしたのにな…(号泣) みんなもパソコンの買い換えとかでHDDの中身はちゃんと確認しておこうな!
唯一残ってたのは"Falling Over December"の未発表バージョン。録音状態はあんまり良くはないんだけどこっちは女性コーラスが入ってるスグレモノだ。ただでさえ涙モノの曲なのにコーラス付とは…。できればCD化とかしてほしいけど彼の行動を見てるとそういうのは今のところ一切してないんでクリアな音質で聴ける日が来るのは難しそうだねえ…
全然話は変わるがRemember FunのレトロスペクティブCDの話が10年ほど前にあったはずだけどあの話はどうなったんだろうか?
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